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谷保天満宮例祭宵宮|2015年9月26日

2015年9月26日

谷保天満宮宵宮での古式獅子舞の様子。
こちらの芸能は平安時代から伝わるといわれ、一人立ち三人一組の三匹獅子舞(関東圏に広く分布)のかたちをとっています。獅子頭はいわゆる唐獅子というより、顔がのっぺりと長く鼻が突き出ており、日本古来の造形に感じました。
宵宮ではまず、宵宮参りという、提灯を手にした各町内衆たちが参道から本殿まで進み、本殿の周りを3回周るお宮参りが行われ、古式獅子舞はその後に神楽殿前に設えた土俵の前で行われます。
行われるのは「女獅子隠し」というもの(三匹獅子だけでなく関東以北に多く伝わる一人立ち系のシシ踊りに共通する演目です)。
2匹の雄獅子が1匹の雌獅子を取り合うというもので、ここでは1時間近くかけて舞われました。
こちらが特徴的なのは、そこに天狗や道化が混ざり合い、茶化し率いながら踊りが進行されるという点。
天狗に至っては最初から最後まで掛け声を掛けながら全体を率いていきます。
笛や唄、法螺貝、そして獅子たち自身が叩く太鼓も、すべて天狗の掛け声を軸に展開していました。
また、手には団扇と男根を模した(?未確認です。)ように見える木の棒をもち、それらを擦り合わせて音を出し、音頭を取ります。
舞は30代くらいの、体格が立派な方々が担当されていて、獅子に至っては2m以上あるのではというくらい大きく、闇夜の中で怪しく畏しげで非常に迫力がありました。
翌日27日は正午から万灯行列が谷保駅→天満宮間で行われ、その後15時より古式獅子舞が同様に土俵で行われます。

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徳丸の田遊び|2015年2月13日

2015年2月13日

徳丸北野神社の田遊びの様子。
今年で1020回目の奉納だそうですが、それはつまり1020年前の人々と同じものを共有しているかもしれないということ。見ている間はここが東京であるということを忘れてしまっていました。
田んぼなどない完全な住宅街の真ん中にある神社で、このような神事があるということ自体に驚きですが、かつてこの板橋徳丸地区は、非常に大きな穀倉地帯だったそうです。
毎年同じことを繰り返す芸能が内包しているものの重要さについて、改めて考えさせられることになりました。
神事では多く見られることですが、ここではすべての所作が「見立て」によって行われます。モガリ(舞台)の中央にすえた太鼓を田に見立て、その周りで稲作の各工程を見立てた神事が行われるのです。
例えば、苗に見立てた4人の子供を一人づつ順番に太鼓に乗せ、一同で持ち上げる「胴上げ」では、苗の成熟と子供の成長、子孫繁栄を祈願します。
(子供を抱える氏子のおじいさんたちが、ほんっとうに優しげな表情をしていて、なんだかそれだけでこちらも満たされる…。。)
他にも田を耕す牛や馬…?を模した簡易的な板の面がでてくるのですが、この絵付けもかなり独特で興味深い。(墨が随分きれいに残っているけれど、これは毎年作り変えているのかな?この、ヘタウマとだけでは到底言い表せない魅力はなんなんだろ…)
それを、氏子衆が笑い合いながら「おや、良い顔だなぁ」とか、子宝の象徴である、妊婦姿をした娘面(中身はおじいさん)には「今にも生まれそうなんじゃないか」などと冗談を投げたり。
芸能の良さは、神事そのものの興味深さだけでなく、その土地が育んできた土地の空気や在り方も同時に感じられるということなんだよなぁ、と、毎度のことながら感じたのでした。