民俗芸能みにいく準備

仔鹿ネットは、民俗芸能に興味を持った!実際に現地でみてみたい!という方々を応援しています。
しかし、いきなり行っていいの?写真は撮っていいの?などなど、不安なことも多いですよね。
ここでは「準備編」「当日編」と項目を立てて訪問の際の心持ちをまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

準備編

Point 1 事前の情報収集を行おう

何よりも大事なのはこれです!
仔鹿ネットでは各地の民俗芸能の情報を日々集め、時間や場所なども公開していますが、訪問を決めたらご自身でもしっかり情報収集につとめましょう。自治体や保存会が運営している公式サイトはもちろん、過去訪問したビジターさんのブログなども、現地の様子を知る上でとても参考になります。また、交通手段や適した服装などの基本情報のほか、夜通し行う芸能や祭祀を訪ねる場合は宿泊事情や仮眠所の有無なども事前にチェックしておきましょう。
その土地の特産や温泉情報など併せて調べておくのもいいですね。
せっかく時間とお金をかけていくのですから、ご自身が楽しむためにもぜひ行いましょう。

Point 2 交通手段はしっかり調査

前項でも挙げましたが、交通手段の確認は念入りに行いましょう。
電車、バスの場合
場所によっては帰りの便がない…なんてこともよくあるので、必ず行き帰り双方のダイヤ確認をしましょう。そもそも、小さな集落など、車でしか行けない場所である事も多いです。
車の場合
特に注意したいのは駐車場所。無闇なところへの駐車は大変な迷惑になります。専用の駐車場を設けていない場合が多いので、事前に電話などで問い合わせておくか、周囲の人に確認してからするようにしましょう。

交通手段_画像

Point 3 持ち物にプラスα

雨の日に屋外で行われるような場合には、傘ではなくカッパがベター。周囲の邪魔にならず、身動きも取りやすいのでオススメです。その際には長靴も忘れずに。
そして意外と重要なのが、虫除け&虫さされグッズ!軽視しがちですが、普段遭遇しないような虫にさされると、大きく腫れてしまうこともあります。自然豊かなエリアに行く際には持っておくと安心です。

Point 4 (できれば)少し早めにいこう

時間が許せば早めに現地に到着しておくと良いでしょう。その地を歩き、人々と触れ、土地のものを食べれば、その芸能、祭祀がどんな背景の中で生まれ営まれてきたのかが見え、より一層理解を深めることができるかもしれません。(遠方であれば前泊することをオススメします。女将さんになかなか聞けない話を聞けたり、運が良ければ準備の様子を覗くことができるかも。)

当日編

Point 1 (神社の奉納芸能なら)まずは神社本殿に参拝を

現地に到着したら、まずは参拝し、氏神さまに挨拶と感謝を伝えましょう。
また、その社殿をよく観察しておくと、これから行われる芸能や祭祀について、何か発見があるかもしれません。

Point 2 (神社の奉納芸能なら、できれば)ご祝儀を用意して

芸能や祭祀の運営にはとてもお金がかかります。神社で行うものを訪ねる場合は、拝見させて頂く御礼と応援の意味も込めて、用意しておくと良いでしょう。大抵は社務所で祝儀受付を行っています。(お祭りの途中でも受け付けています。)その際、「おめでとうございます」というひと言を添えて。
自分の名前が書かれた半紙(海老紙)が社殿内に張り出されると、そのお祭りに自分も参加しているんだと感じられて、嬉しいものです。また、場所によっては演目表や神札、ちょっとしたお土産を頂くこともあります。(金額は1,000円でも2,000円でも大丈夫です。なお、お酒なども大変喜ばれます。)

ご祝儀_画像

Point 3 写真撮影は周囲の様子を見ながら

運動会での困ったお父さん達のように、ベストショットをおさめようと熱中し出すとどうにも周りが見えなくなるもの。しかし主役はあくまでその土地の方々。無理に割入ったりするのは絶対にやめましょう。(なお、行われる芸能、祭祀によっては撮影NGなものもあるので、判断に迷うときは必ず関係者の方に聞きましょう。)

カメラマン_画像

Point 4 楽しもう!

なにはともあれ、大いに楽しみましょう!マナーさえ守れば、変に畏まる必要はありません。
その体験はきっと、とても得難い、貴重なものとなるはずです。