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長瀞猪子舞稽古見学|2015年8月9日

2015年8月9日

2013年山寺磐司祭、2014年日枝神社例大祭と毎年拝見させていただいている長瀞猪子踊り、今年も山寺磐司祭前に行われる練習の見学をさせて頂きました。
本番はもちろんだけれど、練習を拝見すると踊りの上で大切にしているポイントや、普段の踊り手同士のやり取りが見えてきてとても興味深いし、郷土芸能としての魅力をより強く感じます。

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長瀞猪子踊り|2014年4月13日

2014年4月13日

長瀞猪子(ながとろしし)踊り
門打ち(各民家の前まで練り歩き、踊る。門付け、門ぶち等とも)、日枝神社での全十二演目奉納の様子レポ。
猪子はお腹に小柄な太鼓を抱える太鼓踊り系ですが、笛太鼓と桃色の花笠を被ったササラによる拍子が軸。
それに合わせて猪子八頭、鉦四名がそれぞれ小太鼓と鉦で調子をつけながら舞います。
(今回は残念ながら、メンバーの都合上猪子は五頭でした。
長瀞猪子踊りは山形のシシ踊りの中でも後継者育成に力をいれ、群を抜いて若手の踊り手が多く、活発。その姿は他のシシ踊り団体にも影響を与えているそう。
それでもなかなか八頭揃うことは稀だというので、他の団体の苦労も偲ばれます。)
全十二演目のなかでも、特にクライマックスと呼ばれる「狂い」では、雌猪子と雄猪子が戯れ狂う踊りとして演目後半に大跳躍するのですが、この迫力がまたすごい!中は汗だくだろうに、決死の思いで思い切り飛び跳ねる姿には鬼気迫るものを感じます。
またカシラの山鳥の毛をゆらゆら動かす頭の動かし方、その際の腕のしならせ方等の振り自体の美しさや、演目中に拍子に合わせて次々と立ち位置を入れ替えていく構成の絶妙さは、長瀞の特徴であり、他にはない唯一のものだそうです。

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磐司祭シシ踊|2013年8月3日

2013年8月3日

山形県山形市山寺立石寺 磐司祭シシ踊
立石寺近隣のシシ踊5団体が奉納踊をするとのことで、東京から車を走らせること約5時間。割とさっくり到着。漢字の「山」の成り立ちそのもののような可愛らしい山並みが眼下に広がり、日本昔話の世界を連想させる。
シシ踊参加団体は沢渡獅子舞(東根市)、平山獅子踊(長井市)、長瀞猪子踊(東根市)、高擶聖霊菩提獅子踊(天童市)。
それぞれ位置する地は近いはずなのに、指すシシが異なるため総称も「シシ」踊。踊方も跳躍を含んだ勇ましいものから花に酔う様を表す優美なものまで。
演者も老若混じったもので、境内のあちらこちらで種種の獅子頭や山形らしい色とりどりの花笠を纏った姿が見られ、目の端々に演目前に若衆に指導する年長シシたちがとまる。
その賑やかさに始まる前から胸がいっぱいに成りつつ、試し吹するお囃子にさらに体を震わす。
それぞれの演目については長くなってしまうので割愛するとして、
初めてしっかりとシシ踊を見るものとしては贅沢極まりないラインナップでした。
成り立ちの起因が山岳信仰であるものや、農民の娯楽のためのもの、死者供養のためのものなど目的が異なったり、それぞれ振りが伝わったのが岩手からだったり福島からだったり。
高擶は特に不思議で、立てかけた藁人形を倒して悪霊をはらう「カカシ」等の演目は岩手のものを踏襲している一方で、普通1頭の女獅子が唯一ここではなぜか2頭を用いているようで。
近接した地域の中で、芸能にここまで広がりがあるのにも驚かされる。
発祥当時の物流や人の行き来を想像させて興味はつきません。
またシシ頭につける角は、地元の猟師さんに頼んで捕まえた山鳥の羽を必ず使うそうで。折れてしまったら前もって言っておかなければならない、というお話もきけました。シシの精霊を宿す場所として今尚きちんとその在り方を守り、それを誇りにしているのがよく伝わってきました。
そして帰郷してからの通勤中、録画した長瀞猪子踊を繰り返しみてはうっとりするのでした。。
24歳女…。