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下名栗獅子舞|2014年8月24日

2014年8月24日

8.24 下名栗獅子舞 諏訪神社例大祭
見に行くのは2回目となった下名栗獅子舞。やはり何度みても素晴らしい。
演目が始まれば一気に胸が熱くなる。舞は相も変わらず力強く荒々しくも美しい。
すぐに去年の興奮が思い起こされた。
独特でクセのある囃子笛のイントネーション(その後一週間は身体から抜けなくなる)、淡々と拍子をとるささら、それに合わせて頭を振り、円を描きながら駆け抜ける獅子。
わぁっと心が弾む。
私は下名栗のその活気に満ちた雰囲気がとても好きだ。
例大祭では全部で7つの芝(こちらでは演目のことを「芝」というらしい)が行われる。
「御宮参り」…獅子行列が社殿をまわりながら参拝する
「花懸り」…小学生の女の子がつとめる赤い花笠を桜に見立てて、獅子がその美しさに酔う様を演じる
「三拍子」…国家安泰、五穀豊穣五穀豊穣、志氏繁栄を祈る舞
「棹懸り」…川に見立てた竹棹を渡ろうとする姿を演じたもの
「女獅子隠し」…三匹の獅子のうち頭が金/黒のものを男獅子、赤いもの(お歯黒もしている)を女獅子とするのだが、その二匹の男獅子が女獅子を取り合おうとするもの
「白刃」…悪魔払いの祈願を込めた芝。真剣を使って舞いながら獅子の羽を切る。
9時から18時頃まで続く長丁場なのだが、長いもので1つの芝でなんと2時間を越える。舞手はもちろんのこと、囃す者も見物人も、かなりの体力勝負になる。息も絶え絶えの舞手をじっとみつめ、囃し、応援しながらまるで自分も舞の一部になったかのような錯覚に陥る。
さらにハイライトである芝「白刃」では、よく研がれた真剣を手に持った者と、獅子とが激しく舞絡む。獅子頭に頂く山鳥の羽を、切り落としながら舞うのだ。
当然危険が伴う。厳しい緊張感のなか、その場のすべての生き物が息を潜め、拍子に合わせて呼吸まで混じり合って行くかのような一体感。
またこの場の空気を感じたいと思わずにいられなくなる。
ちなみに、この白刃を舞って始めて舞手は1人前とされるのだとか。

思い返しながら文章を書くだけでドキドキしてくるのだからすごい。
また一週間、頭からあの囃しが抜けなくなりそうだー。