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2014年

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下栗霜月祭り|2014年12月13日

2014年12月13日

長野県遠山郷、下栗での霜月まつりにきています。日本全国の神々に湯を献上。中祓いで神々をおくりかえし、いよいよクライマックス、神面の演目にて土着神の40もの面が登場します。

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下名栗獅子舞|2014年8月24日

2014年8月24日

8.24 下名栗獅子舞 諏訪神社例大祭
見に行くのは2回目となった下名栗獅子舞。やはり何度みても素晴らしい。
演目が始まれば一気に胸が熱くなる。舞は相も変わらず力強く荒々しくも美しい。
すぐに去年の興奮が思い起こされた。
独特でクセのある囃子笛のイントネーション(その後一週間は身体から抜けなくなる)、淡々と拍子をとるささら、それに合わせて頭を振り、円を描きながら駆け抜ける獅子。
わぁっと心が弾む。
私は下名栗のその活気に満ちた雰囲気がとても好きだ。
例大祭では全部で7つの芝(こちらでは演目のことを「芝」というらしい)が行われる。
「御宮参り」…獅子行列が社殿をまわりながら参拝する
「花懸り」…小学生の女の子がつとめる赤い花笠を桜に見立てて、獅子がその美しさに酔う様を演じる
「三拍子」…国家安泰、五穀豊穣五穀豊穣、志氏繁栄を祈る舞
「棹懸り」…川に見立てた竹棹を渡ろうとする姿を演じたもの
「女獅子隠し」…三匹の獅子のうち頭が金/黒のものを男獅子、赤いもの(お歯黒もしている)を女獅子とするのだが、その二匹の男獅子が女獅子を取り合おうとするもの
「白刃」…悪魔払いの祈願を込めた芝。真剣を使って舞いながら獅子の羽を切る。
9時から18時頃まで続く長丁場なのだが、長いもので1つの芝でなんと2時間を越える。舞手はもちろんのこと、囃す者も見物人も、かなりの体力勝負になる。息も絶え絶えの舞手をじっとみつめ、囃し、応援しながらまるで自分も舞の一部になったかのような錯覚に陥る。
さらにハイライトである芝「白刃」では、よく研がれた真剣を手に持った者と、獅子とが激しく舞絡む。獅子頭に頂く山鳥の羽を、切り落としながら舞うのだ。
当然危険が伴う。厳しい緊張感のなか、その場のすべての生き物が息を潜め、拍子に合わせて呼吸まで混じり合って行くかのような一体感。
またこの場の空気を感じたいと思わずにいられなくなる。
ちなみに、この白刃を舞って始めて舞手は1人前とされるのだとか。

思い返しながら文章を書くだけでドキドキしてくるのだからすごい。
また一週間、頭からあの囃しが抜けなくなりそうだー。

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長瀞猪子踊り|2014年4月13日

2014年4月13日

長瀞猪子(ながとろしし)踊り
門打ち(各民家の前まで練り歩き、踊る。門付け、門ぶち等とも)、日枝神社での全十二演目奉納の様子レポ。
猪子はお腹に小柄な太鼓を抱える太鼓踊り系ですが、笛太鼓と桃色の花笠を被ったササラによる拍子が軸。
それに合わせて猪子八頭、鉦四名がそれぞれ小太鼓と鉦で調子をつけながら舞います。
(今回は残念ながら、メンバーの都合上猪子は五頭でした。
長瀞猪子踊りは山形のシシ踊りの中でも後継者育成に力をいれ、群を抜いて若手の踊り手が多く、活発。その姿は他のシシ踊り団体にも影響を与えているそう。
それでもなかなか八頭揃うことは稀だというので、他の団体の苦労も偲ばれます。)
全十二演目のなかでも、特にクライマックスと呼ばれる「狂い」では、雌猪子と雄猪子が戯れ狂う踊りとして演目後半に大跳躍するのですが、この迫力がまたすごい!中は汗だくだろうに、決死の思いで思い切り飛び跳ねる姿には鬼気迫るものを感じます。
またカシラの山鳥の毛をゆらゆら動かす頭の動かし方、その際の腕のしならせ方等の振り自体の美しさや、演目中に拍子に合わせて次々と立ち位置を入れ替えていく構成の絶妙さは、長瀞の特徴であり、他にはない唯一のものだそうです。