Browsing Tag

鼓童

Blog

佐渡の祭り|2015年4月12〜16日

2015年4月12日

4/12(日)-16(木)は佐渡へ。
芸能の宝庫・佐渡において、特に祭りが集中する時期と聞いては行かざるを得ません。
佐渡を拠点に国際的な公演活動を展開するプロの和太鼓集団「鼓童」の元メンバー千田倫子さんや、佐渡の120地区で行われている鬼太鼓のうちの100以上をその足でまわったという松田祐樹さんご両名にご案内頂き、5日間に渡って訪れた地区はなんと13地区。見学させて頂いた鼓童の研修所2カ所を含めると15地区にも及びます。
佐渡の芸能は、そのほとんどが門付け(神社を出発地として、地区の芸能団体が一軒一軒の前で奉納を行うスタイル)であるということが特徴のひとつ。各家ではごちそうを用意してその到着を待ちます。
その際面白いのは、ただの見物人でも招かれ、お宅の中で食事を頂くということ。そのため佐渡では食費がほとんどかかりませんでした…(その代わりといっては何ですが、佐渡産のワカメを大量に購入して帰りました!)
このみっちりぎっちり祭り漬けの5日間で学んだことは本当に沢山ありますが、特に印象的だったのが3日目。春日町での鬼太鼓門付けに、打ち出しの朝8時から17時まで同行した日のこと。
「祭りが地区を巡って、まるで見えない祝福のベールで地区を少しずつ覆っていくような感覚」、「地区の想いが伝播して行く感覚」を肌で感じられたということ。門付けに同行すると、その地区の方々と本当に沢山お話し、人々がどんなにかこの祭りを愛し、楽しみにしてきたかが分かるのです。
地区の中で進行形で育まれる祭りの姿が、本当に印象的でした。
踊り手も、稽古時よりも当日の方が気合いが入って上手いし、当日の中でもさらに成長していくのがありありと分かったりもします。
そんなダイナミズムが佐渡全域で行われているということ。そのエネルギー。
秋祭りもあるとのこと。真剣に秋も行きたい。